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2008年6月12日から書いています。毎日朝書くことを習慣にしています。たまに乱れることはあるけれど。
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ある人と飲んだ。以前祖父について書かれた文章をもらったお礼にお酒と手紙を渡すことを頼んだ人と。
手紙を読んだ先生は涙を流して喜んでいたらしい。そんなに人を感動させるような文章を書いたつもりはなかったが、その先生の心の琴線に触れるものがあったのだろう。それは人の歴史というものだと思う。祖父は何もないところから診療所を立ち上げ、地域に根ざした医療を目指して働いていた。私生活は派手な人だったが、その行動と洒脱な雰囲気には人をひきつけるものがあったらしい。剣道では二刀流を使った。
僕と祖父の思い出は二つしかない。一緒に小さな蟹を食べて(殻ごと食べるやつ)、まだ幼い僕は口の中が蟹の殻で切れて血だらけになって食べた。もう一つは自転車を買ってもらった記憶だ。町を歩いているときに店頭に並んでいた子供向けの、ハンドルの中央に光るブザーがついた自転車に釘付けになった。欲しいのか、と言われ、うん、というと祖父はその場で買ってくれた。自転車を引いて家に帰った僕を見て母は驚いていたのと恐縮していたような気がする。
彼は僕が三歳か四歳の時にはもう亡くなっていた。たしか葬式には出たはずだ。ひどく退屈だった記憶がある。そして今のところそれが僕が出た唯一の葬式である。
手紙を読んだ先生は祖父とは別のところで地域医療を頑張ってきた人だ。彼は今も精力的に働いていらっしゃる。
祖父の残した仕事は父につながり、僕もその仕事を受け継ごうとしている。その脈々と続く風景を想起しておそらく心が動いたに違いない。祖父との思い出も浮かんできただろうか。
こういうことがあると身が引き締まる思いになる。眠いからといって朝一時間遅く起きている場合ではない。
一日一日を生きること。そのために必要な励ましやら支えならすでにもう持っている。それらの力を信じながらただ進むこと。
その大切さを改めて感じた。

自転車を乗るには良い季節になってきた。移動に自分の身体を使っていると次の動作に移るのが楽になる。
日々を滑らかに動いていきたい。そして遠くまで行ってまだ見ていない風景を見たい。
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誕生日:
1984/04/10
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